1932年にアメリカ・ペンシルバニア州ブラッドフォードで産声を上げたジッポー社の、記念すべき創業80周年記念モデルです。この通常版モデルは、通常の横のサテーナ模様ではなくヘリンボーン状のサテーナフィニッシュをベースに、本体とフタぶぶん「80」の文字を大きくあしらったデザインです。2012年末までの限定発売商品です。
解説: ジッポーの発明者であり、創業者のブレイズデルは、若いころから機械いじりが好きでした。父親が経営する機械店に勤め、週59時間も熱心に働きました。そうした中で彼は販売の仕事を選んでゆき、機械のセールスマンとしてニューヨークに移ります。その後、兄のウォルターとブラッドフォードに戻り、石油開発ブームを背景とした石油採掘事業を行う石油会社を設立し、独立の道を歩みだします。その年の夏、ある日ブラッドフォードのペンヒル・カントリークラブではダンスパーティーが行われていました。ブレイズデルは一服のためにテラスに出ると、友人のディック・ドレッサーと居合わせました。ディックのライターはなかなか火が着かず、安っぽい25セントのものでした。キャップを取り外して着火するやっかいな代物に手こずっている正装の友人に、「どうしてもっとここにふさわしい上等なライターを持たないんだい?」とからかうと、ディックは「It works!(役に立てば、いいんだ)」と言い返しました。この言葉が、ブレイズデルに深い示唆を与え、全く新しいライター開発のきっかけとなりました。このジッポーのボディーは、クロームメッキ・ヘリンボーン状サテーナフィニッシュです。絵柄は80周年記念ロゴカラープリントです。
コンディション: 新品・未使用・80周年記念仕様の箱入り