1976〜82年製造のインサイドユニットは、逆の面に注意書きが追加されるようになりました。表面は1968〜76年型と同じ刻印で、パーツなどの仕様もそのままです。1980年からボトムマークには新しいジッポーのロゴが使用されていますが、インサイドユニットの表面の刻印にはジッポー社のロゴは採用されていません。年代ごとに少しづつ改良されているインサイド・ユニットは年代別に見比べるのもジッポーの楽しみのひとつです。
解説: インサイド・ユニットそのものでも製造年代別によく観察すれば、その改良の跡が見えてきます。改良されたリベット、カム、インサート、スプリング、フリント・ホイール、これらの小さな改革の集合体がジッポーの魅力をより一層高めることとなっています。内部にそれらのパーツが組み込まれるこのインサイド・ユニットは、0.018インチのステンレス・スチール製。これは、テープのようにコイル状に巻かれたものから機械的に成型されます。コイル状の材料は、パンチ・プレスや成型プレスィング、成型、溶接。いずれのプロセスも自動化されており、溶接マシンは、1時間に4,000個の生産能力を持っています。その後、このインサイド・ユニットには、ブラス製のフリント・チューブ、チューブの先に装填されるチューブ・インサート、そして、インサイド・ユニットの上面のフタの役割をするプレートが次々に組み込まれていきます。これらは、電気加熱によるハンダづけマシンによって行っています。つぎに、それを機械に固定して、バフ仕上げ。この後、インサイド・ユニットに艶だしが行われて、最後には蒸気によるグリス落とし。美しい輝きがボディに与えられてフィニッシュ。あとは、その他のパーツの装填作業にまわされます。その後、パーツの組み込みを行いホイールの点検は、経験20年以上のベテランが当たっている徹底ぶりです。
コンディション: 新品・未使用ですが、ヴィンテージ商品のため、保存状態や年月経過により、擦れ・コキズ等がございます。